毎日新聞医療プレミアから。
書籍 驚きの介護民俗学 を書いた六車由実さん(静岡県沼津市・デイサービスすまいるほーむ管理者・生活相談員)。「聞き書き」という民俗学のアプローチで、こうした介護現場の「する/される」の構造を変えようとしてきた、と「する/される」関係を変える介護民俗学~「聞き書き」を通じて生きることを応援、の記事で読みました。読みたいリストのまま忘れてた本。訪問看護で大切にしてきたことが、民俗学の研究者の立場でわかりやすく述べられていて、とても説得力があると感じました。
「そうやって対話を続けていくことによって、利用者さんと職員、介護される人と介護する人という関係性が逆転し、1対1の人間同士として向き合う関係性に変わっていきます。常に『される』側にあるというのは、介護を受ける方にとっては、とてもつらいことですよね。介護を受ける方が絶望感を抱くのは、こうした『する/される』という関係性が、介護や福祉を取り巻く環境では当たり前のように存在しているからではないでしょうか」
1対1の人間同士として向き合う。
新人オリエンテーションでも学生実習でも、ひとりひとりの想いや願いを知って関わることが大事、と伝えてきました。
これからもまた、この姿こそを当たり前に。
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