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【家族の入院で見えた医療】第5話:菌との闘いに勝てると言った夫 〜主訴が導いた回復〜

  • 執筆者の写真: yamasakik2023houka
    yamasakik2023houka
  • 14 分前
  • 読了時間: 4分

家族が肺炎から胸膜炎になり救急搬送→帰宅→体調悪化→時間外受診介助→入院→内科的治療で軽快せず転院→炎症反応が下がりつつあり土日挟み判断→数日の抗生剤点滴後退院→仕事復帰のプロセスを、家族として経験し、すっごくたくさんのことが勉強になりました。

少しずつお伝えできればと思います。


【これまでの経過】

2/28(金) 夫が発熱し肺炎の診断、3/4(火) 明け方に呼吸苦と激痛で救急搬送、胸膜炎・胸水の診断。

いったん帰宅するも夜に再受診して入院。当初の予定は「5日程度の入院」でしたが、症状は改善せず3/7(金)にはCRP20。

ドレナージを開始するも排液は思ったほど多くなく、外科的治療が必要になるかもしれないと言われ、「転院するかどうか」の判断を迫られることに。


第6話

3/14(金)13時に医師から説明を聞くことができました。

抗生剤で叩き炎症反応はやや減ったが、画像上胸水が残っている状況のため、内視鏡的に太めのチューブでドレナージをした方が早く治るのではないか。しかし、ここには外科がないため転院になる。

今は画像診断のみだが、内視鏡で見たときに、可能性は低いが悪性のものが見つかる場合もある。普段元気な人でも、たまたまこんなふうになることもある、とのことでした。


本人はあと3日ほど抗生剤続けたら治るような気がする、と言います(笑)。のちに、この本人の感覚はすごく大切な情報だと言うことが明らかになります。


しつこい炎症ぽく、転院しても手術までは1週間ほどかかるそうで、転院は本人が決めたらいいと思いそれを伝えました。会社の人に迷惑かけてるからみんなでケーキでも食べてね、と差し入れ代をもらったので、ケーキ買って会社に戻りました🍰


夜のLINE

転院せなあかんかな。家で訪問看護でいいのに。また熱が38.5℃。

などと言っていましたが、転院することに決めたようです。


方向性が決まり、安心した私は土日、リンパ浮腫学会に参加。

日曜日、帰りにチラッと寄ると伝えると、胸と背中の痛みがマシになってきた、ハンバーガーが食べたいと言うので買って行きました🍔

元気になってきてる。5kgほど痩せたそうで、若い頃のような風貌になってました。


3/18(火)転院の付き添いのため、仕事はおやすみしました。

家では何もできないのに荷物もちゃんとまとめていて感心(笑)。本人はあと何日かで治りそうな気がする、と言っていました。


救急外来で診察と検査を受けたあと、特定行為研修修了ナースが病棟までご一緒しますと。本人が歩いて行こうとすると、息切れしてるよね、歩くのは元気になってからなんぼでも歩いてください、って言われてて、おかしかったです。

転院というのは時間もかかり大変なものだと実感しました。高齢者だと家族も高齢でどんなに大変だろうと。


病室は大部屋で窓際。海が見え景色が良くて喜んでいました。

医師から説明があり、すぐに抗生剤を開始し反応が悪ければ3/21(金)に内視鏡的手術。ご主人が菌と闘っていて勝てば必要なくなるかも。奥さんが木曜日くらいに来れたらその時に手術について説明しましょうか?と聞いてくださり、それは難しいと伝えたら、では今手術の説明もしてしまいましょう、やり過ぎるってことはないから、わからないことがあればなんでも聞いてください、と😭

内視鏡で確認し、胸水の排液も太めの管で行う方針で、しっかり排液できれば改善も早いはずとのこと。


その時夫が、闘いに何日かで勝てそうな気がするんです、と言いました。

先生は、そんな風に言う人は結構いますよ、珍しくないです。と。


後で夫が大部屋は気を遣う、トイレも気を遣ってしにくい、仕事の電話もできない、看護師にえらそうにいう患者がいて驚いた、などLINEが。


そして翌日には個室が空いて移ったらしく、コーヒーが飲みたいから電気ポット持ってきて欲しい、など呑気なことを言ってきました。


まあ、そこまで元気になってきたなら、そして自分自身が闘いに勝ちそうと思ってるならもう大丈夫。

15時前に全てが完了し私は病院を後にしました。


3/19(水)のLINEでは、

肺は徐々に白い所が少なくなってる。ゆっくりやけどレントゲン見る度に良くなってるの素人でもわかる。

と。


と思ったら夜中にLINE。

点滴の注射、3人来て6回失敗、腕左右傷だらけ。点滴の注射怖い。7回目で入った。

これは仕方ないから頑張ってねと返信。


次の日の深夜にも

点滴の注射が漏れて3回失敗した後入った。痛い(!!)

とのメッセージと共に夜景の写真でしたが無視(笑)。

この様子なら手術にはならないなとホッとして眠りにつきました。


そして、夫は宣言通り、闘いに勝って外科的処置を受けることなく、3/24(火)に退院しました。


本人の感覚とか主訴ってやっぱ大切だなあ。その通りになったんだもの。

日頃訪問看護でも、主訴を不定愁訴とか思わずに対応することが大切だと感じてきたので余計にそう思いました。


次回は、番外編:夫が見た医療現場のリアル〜ペイハラ、医療従事者の葛藤、その他諸々〜



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