2024年5月10日
初めまして!足とリンパとおなかの悩み訪問看護
です。これまでの訪問看護経験(30年!)では、「住み慣れた場所でさいごまで」を叶えるためのこまごましたサポートをしてきました。もちろん、足とリンパとおなかの悩みだけではありません!
どのような方にも住み慣れた場所でさいごまで、を大切に訪問看護を提供してまいります。今日は当ステーションの得意とする、フットケアのことについて書きます。
写真をご覧ください。車いすでの生活をされており施設では爪切りが難しかったそうです。親指は肥厚爪、他もかなり伸び靴下がひっかかるそう。ケアで右側の写真のようにすっきりした足になり喜んでくださいました。
★足の爪のトラブルや、単に爪をきれいにすることだけでなく(きれいになって喜んでいただくことも大事ですが)、その方その方の生活を知り、健康で今の生活が継続できるお手伝いがしたい。
★例えば拇趾に爪白癬がある方は、爪をカットして人工爪を作ることがスタンダードかもしれませんが、爪がないことによる生活への影響、例えば踏ん張りがきかなくなるのではないか?すると、転倒リスクが増える。また低栄養状態なので足に傷ができると感染リスクが高い。
このように、看護の視点で「足の爪から生活を支えていく視点」を持って関わることが大切なのだろうなと思っています。
★事例
90歳代、主治医から趾間に潰瘍ができたと相談があり訪問。
原因:廃用症候群、足趾を使って歩くことができていなかった。5本とも指がひっついた状態だった。→爪が伸び趾間に傷を作ったと思われる。
対策:爪のカット、リフレクソロジー、セルフリハ(日常生活に取り入れた)。5本ソックス着用により皮膚保護。そして、足に意識を持ってもらうように伝えました。
結果:徐々に趾間が開いてきています。まだまだこれから歩き方や履き物の確認、足趾の状態確認など、一連のケア継続が必要です。
フットケアは爪切りではなく、その人の生活やナラティブを見てさいごまで家でを叶える大切なケアだと再確認しました。
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